元ドッター現webゲーム企画屋朱石によるまとまりの無い独り言ブログ。
多分ソーシャルメディアやドット絵の話がメイン。
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折角心理学系の学科に所属しているので、
たまにはだらだらと個人的心理学論でも語ってみます。
一部学説とかすっ飛ばして超理論展開しちゃってますんで注意。
ついでに長文注意。
たまにはだらだらと個人的心理学論でも語ってみます。
一部学説とかすっ飛ばして超理論展開しちゃってますんで注意。
ついでに長文注意。
そもそも一般的に知られている心理学の形というのが、
大きく分けるとこんな感じになるかと思います。
1・「心理テストとか作ったり、犯罪者の心理を推測したりする!(心理分析)」
2・「心の病気の人のケアをする!(カウンセリング)」
しかしながら、よく『心理学を勉強すると理想とのあまりの違いにがっくりする』と言われるように、
実際の世の中で知られている心理学と学問の心理学はあまりに違いすぎたりします。
むしろ私ががっくりしたのは世の中に流れている偽心理学のほうなのですが(´・ω・)
例えば1・心理分析。
心理学というのはなにぶん「心理」という抽象的な概念を扱うものなので、
検証実験にはかなり気を使います。
昔出ていた実験結果が、ある検証でまったくのデタラメとされてしまったり、
時代が変わるにつれて※IQテストの問題を作り直さなければならなくなったり…
(※その時代の教育内容の変化によって、昔当たり前に解けていた問題が
誰も理解できない問題に変化する事もあるので、当然時代にあったテストを作る必要がある)
んー、まあところが居るんですね、
テレビで尤もらしく偽心理テスト作って芸能人の分析する心理学者や精神医学の先生。
テレビ番組中、ボードに絵を添えて4拓くらいで出てくる”心理テスト”。
本来ならば”あの絵も添えてほぼ同じ条件で”モニターとして何千・何万人のデータを採取した上で、
はじめて正しいとされる尺度が出来るわけですが、
テレビ番組で心理テストを作るたびにモニタリングしてるなんて聞いたこともありません。
占いと一緒です。信憑性は全くありません。
いや、むしろ”検証”の数が多い占いのほうが信憑性あると思います。
そして一番の”一般的心理学者像”との乖離が、心理学の捉え方だと思うのですよ。
世間的には、心理学者も精神医学者も、「心の病気を治してくれる人」という認識が強いでしょう。
…という前提で話を進めますが、ぶっちゃけこの認識自体間違いである可能性もあります…まあともかく。
しかし、そうであってはならないんです。
そもそも心の病気って何でしょう?
普通とは違う精神状態が病的になったもの?
じゃあ、”普通”ってなあに?
”心の病気”とは一般的に”普通の人”と付き合い、”普通”の生活を行うことが困難な状態のことを指すのではないでしょうか。
つまり、”普通の人”にとって扱いづらい存在。
”心の病気”というのがそもそも”普通じゃない人”というレッテル張りに過ぎないんです。
ADHD(注意欠陥多動性障害)を例に挙げましょう。
ADHDは「注意力がなく、落ち着いていられない」「1つの事に集中できない」「片付けられない」などの症状がよく知られています。
しかし、その主原因というのが今一つ分っていない。
シナプス間の伝達物質が少ない、親の虐待のトラウマ、早産の影響、遺伝子的なトラブル…
色々な説がありますが、これが確定的!といった主原因が特定されていないんです。
風邪ならウイルスに効く薬を作れます。
しかしADHDは原因が分からない。つまり根本的な原因を潰す薬を作れないんです。
今よく使用されているのが、最近知名度の上がった「リタリン」。
確かにADHDの症状には効く”らしい”という報告は上がっていますが、
結局は症状を抑えるだけで「治療」にはなっていないとの批判もあるのです。
「じゃあADHDってどうやって治すの?」との疑問が生まれてくると思います。
でも、その前にお尋ねしたい。
「それって治す必要あるの?」
ADHDの一般的な治療法は、「行動療法」です。
自分の”病気”に関して理解させ、”普通”に馴染めるように訓練していく。
恐らく多動性の原因の根本を治しているわけではありません。
しかし、行動療法のプログラムに則って適切に、根気強く治療すれば、
かなりの数のADHD患者が社会に適応できるようになるとされています。
ある教授が言っていました。
「病気じゃない、個性なんだ」
心理学や精神医学の先生は、
何らかの原因で”普通社会”から溢れてしまった人の”道しるべ”であるべきなんだと思います。
心の病気は”治す”だけではなく”受け入れる”ことも必要だよ、と。
薬だけ与えて歩かせるより、杖となって支えてあげるのが本当の心理学や精神医学のあり方だと思います。
TVで人を怖がらせるだけの”心理学”をやっている先生方、たまには初心に返ってみませんか。
…ところで認知心理学や臨床心理学の辺りの考えをベースにして話しましたが、
行動心理学となってくるとこの話全く通らなくなるほど別物なんですよね…。
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プロフィール
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朱石
年齢:
37
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性別:
女性
誕生日:
1987/03/10
職業:
ゲームプランナー的な何か
趣味:
ドット絵
自己紹介:
職業ドッターを名乗れるようになった…と思えばいつの間にやら企画者だか運営者だかの仕事がメインになってきたドット描き。
制作の仕事と、企画者としての立場で板挟みになりながら、今日も何とか生きてます。
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